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疲れました/ソチ五輪女子カーリング総括

女子カーリングを1週間見続けた感想は


『疲 れ た 』


この一言です。

期間の終盤でワタシは38度近くの微熱を出してましたが
デリング劇場と無関係ではないと思われます。
大雪のせいかも知れんけど。

中国戦のスーパーデリング発動は本当に嬉しかったし
その次のスウェーデン戦で「前の試合で力を出し尽くした何とやら」
という漫画のような展開で玉砕してましたが、もしあれで
タイブレークに行かれたら見てる方の体が壊れると思ってたので
今回はあれで一安心というところです。
デリング劇場は見る方にも体力が必要ですな(--)

さて今後。

本人は「今は考えられない」と言ってますが
たった3年であれだけのチームを作り上げ、
これまでの経緯を知っている人からは無謀とみなされた
「5位以内」という目標を達成できたのに、またスクラップ&
他所でビルド、というのは勿体なさ過ぎます。
実態を知らない一部の一般人から強烈に叩かれてますが
そういうのは華麗にスルーして次へ進んで欲しいです。

デリング本人についてですが、ショット率75%という数字は
日本代表スキップの最高記録です。
70%だったトリノからワンランク上げています。

ただこれでは予選中位止まりです。
特にドロー系のショット率が70%でスキップ10人中
9位というのは褒められません。
(※WCFのソチ特設サイトの数値より算出)
尤も今回はドロー系があまり決まらないアイスであり
中国の王さんですら76%、スイスのOTTさんは73%で
準決勝のラストでとんでもないミスショットを犯して負けるなど
総じて苦しんでいたのも確かですが。

何処かのニュース記事で船山さんが「強豪は全員80%を
超えてくる」とコメントしていたのを見ましたが、その数値が
今後の目標になるでしょう。
まさかこのblog見てるわけじゃないよねガクブル


さて、予選リーグの成績からこういうデータを集計しています。

【スキップのドロー系ショット数とショット率(予選L分)】
(国・ドロー系ショット数/ショット率)
 CAN 66回/80%
 SWE 63回/75%
 GBR 66回/81%
 SUI.  83回/73%
 JPN 79回/70%
 DEN 84回/71%
 CHI  90回/76%
 KOR 81回/68%
 RUS 83回/72%
 USA 94回/72%

上位3カ国はドローショットの回数が少ないのです。
コンシードの影響を加味していないので「ドローショットの割合」で
考えたらもう少し差は縮まるかも知れませんが。
カナダとスコットランド(イギリス)はドローショット数が2回しかない
試合も有りましたし、スーパーデリングが発動した日本vs中国も
デリングのドローショット数はわずか4本です。

「スキップにドローを強いるように持っていく」戦術が有効な
大会だったといえるでしょう。特にスウェーデンは最終エンドの
相手スキップのドローミスで勝ちを拾った試合が3回もありました。
スウェーデンのフォースは安定感がある人ではありませんが
試合運びが上手でしたね。それだけに決勝戦のゴミ事件が残念過ぎ。


デリングの今後は、戦術と精度の両面でレベルアップが求められます。
よくよく考えたらこの人はスキップ経験がまだ少ないのです。
トータルでも4年程度ですし、「日本代表スキップ」だと1年半程度。
伸びるのはこれからでしょう。

また次の4年は後継者育成も求められます。
スキップ候補は中電の藤澤さんや札幌国際大の吉村さんなど
他チームにも割と居ますが、それを支える「サード」(又はバイス)の
後継者が見当たりません。

スキップ1人では限界が有るのは前回のチーム青森や去年の
中電を見ても明らかです。
去年の代表選考会で「何が信じられないのか」と言い出した
中電の市川さんと、「歩なら出来るよ」と常に信じてくれる船山さんの
違いは相当大きいです。

なので、スキップと一蓮托生出来るサードの育成が求められます。
つまりペア育成です。
今のところ吉田さん+小野寺さんが第一候補なんでしょうけど。

4年後までに決勝まで観戦に耐えうる体力を身につけたいということで
締めたいと思います。みなさまお疲れ様でした。
 
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カーリングの「安易な代表選抜論」に物申す

めちゃくちゃ息の詰まった一週間でした。
デリングと愉快な仲間達の皆様について言いたいことは
多々有りますが、頭の中で整理がしきれてないので
今は「よくここまで頑張ったなあ」と言うにとどめます。
後日また書きますね。

さて、五輪の度に沸き上がっている「カーリング代表選抜制
導入論」に対して、意見を表明しておきます。

結論から言うと、「選抜制にしたほうが弱くなる」というのが
私の意見です。

「チームワークに弱点が出てくる」というマイナスポイントがよく
言われますが、私はそれよりも「選抜制にしてもサッカー等のように
強くなることは望めない」という考えです。

その理由は、カーリングという競技の「選手キャリアの国内完結性」に
あります。

日本サッカーの場合は、日本国内である程度実績を積んだ選手が
海外移籍し、そこでよりレベルの高い経験を積むことでスキルを伸ばし、
それを日本代表に招集された時に様々な面で還元することで
代表強化に繋げることが出来ます。

が、カーリングの場合はそういう流れが今の仕組みではあり得ません。
クラブチームごと海外遠征することはあっても、選手個人が海外の
クラブチームに所属して活躍する、ということ自体がありません。

若年層の時に「カーリング留学」を行うことはありますが、
多少留学した程度で得られるモノはたかが知れてます。

従って、「サッカーと同じように代表選抜制にして代表強化」という
図式は、カーリングでは全く成り立ち得なくなります。

実はJリーグが出来る前の日本サッカー界もこれに近い状態でした。
海外から三線級の外国人選手が来ることはあっても、
日本人選手が海外進出することは超レアケースでした。

こういう状態では代表選抜制を敷いても強化効果は出ません。
当時は「日本代表より読売クラブや日産自動車のほうが強い」
とまで言われていましたし、実際の序列もそんな感じでした。

また、それが成績に出た事例として1985年キリンカップが挙げられます。
詳細はキリン公式サイトにあるので省きますが、
6チーム総当り戦で「4位:読売クラブ 5位:日本代表」という
今だったら考えられない順序逆転が起きてますし、
優勝したウルグアイに為す術無く敗れた代表に比べて
読売クラブは3-4の激戦を演じました。

これはカーリングという競技が「30年前の日本サッカー状態」
ということを意味するわけではありません。
キャリア国内完結型の競技では、代表選抜制を敷いても
逆効果にしかならない、ということを意味しています。

そもそもサッカーでも明確に「代表>Jクラブ」となったのは
ここ5~6年くらいの話です。
日韓W杯の頃も「ジュビロのほうが強い」
言っていた著名サッカーライターが居ましたし。
(って、例示するのが金子なのが悲しいけど)

さらに代表選抜制を敷くと、選手や監督、スタッフの選出や
マッチメイクにどうしても「スポンサーの意向」というものが
出てきます。
キリン社のように「代表が強化されることでWin-Winになれる」ことを
狙っている優良なスポンサーだけであれば良いのですが、
残念ながらそうではありません。

スポンサーがバックに付いた選手が、スポンサーの「ゴリ押し」で
代表にねじ込まれるという事態が必ず起きます。


それでもサッカーのように選手登録枠が20人前後もある競技であれば
「スポンサー枠」は20人のうちのごく一部なのでまだチームとして
成り立ちますが、5人しか登録できないカーリングでそれが起きると
ヘタしたらスポンサー枠だけで全員埋まってしまいます。

そういうチームが世界大会の場でどうなるかは言うまでもありません。

今のようなチーム選抜制でも、より有力なチームにスポンサーの意向で
対して力を持っていない選手が1人ねじ込まれてしまうことは
あり得ますが、せいぜい1人居るかどうかなので被害は抑えられます。


まとめると、カーリングの代表を選抜制にしても

・選手キャリアの特性上、サッカーのようなメリットは享受できない
・サッカーで起きてるデメリットはサッカーよりもかなり重く発生する

という状況になるので、むしろ弱体化する・・・という結論です。

ソチ五輪は、開催国のロシアが代表選抜制を採用していますが
女子は前回と同じ9位、かつトリノ以下の結果に終わりました。
(男子は開催国枠で五輪初出場なので参考外)

一方、前回大会ではミュアヘッドを中心とした選抜制を
敷きながらも日本と同率に終わったイギリス(スコットランド)は
2011年以降選抜制をやめ、今大会ではベスト4進出を果たしました。

この事実は、重く見るべきでしょう。
ロクに背景を調べずに、安易に選抜制を唱えるべきではありません。
気持ちは分からなくもないですが、毎回繰り返されると辟易します。


最後にですが。

その2011年WCC(世界選手権)では、ミュアヘッドはなんとリザーブ
だったのです。(「2011」「WCC」の行に注目)
国内選考会で所属チームが負け、勝ったチームの5thとして
ミュアヘッドが招聘されたという形式でした。
(スコットランドのチームは基本4人編成なので、WCCや
五輪では誰かを5thとして招くのが一般的なようです)

後にミュアヘッドがそのチームに吸収される形で
ミュアヘッド+スローンさんのチームが完成して
今大会に至ったというわけです。
スコットランドでもいろいろあるのですね。

以上です。
 
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予想ハズレ

・3勝4敗に

良くて2勝という私の予想は見事にオオハズレでした。
この時点で準決勝進出の可能性が残ってるとは思わなんだ。

しかもあのOTTさんを下して。
と言うよりOTTさんがダメすぎたわけですが。

10E最後のアレは「あほかーーーーーっ!」と思ったけど
今日はカナダですら同じようなシーンでドローに失敗して
同じように延長に持ち込まれてるので、アイスが難しい状態
だったんでしょうな。

良くも悪くもデリング劇場。
あと2試合はスーパーデリングが出てこないと厳しいけど
どうなるかなー。

ミュアヘッドとかに比べると2歩も3歩も劣るスキップだけど
確変した時の破壊力はすさまじいので、それを願うばかりです。
もちろん仮に2連敗したとしても仕方ないでしょう。

さて。
 
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負けに不思議の負けなし

4連敗と絶不調のアメリカに取りこぼしですかい・・・
小野寺さん起用は1~2日早過ぎるとは思ったけどまだ
理解できるとして、彼女の得意なテイクアウト系中心に
しなかった戦術がまったく理解できません。

セカンドの人にドローショット中心にやらせるのなら、せめて
ハーフタイムで苫米地さんをリードに入れて吉田さんを
セカンドに戻すべきでした。
どのみち小野寺さんにはショックが残る結果ですが、
仮にそれで負けたとしても最後まで状態が上がらずに
敗戦した場合と比べてショックが弱くなるものです。

例えばサッカーでも、試合の中で「自分が足を引っ張ってる」という
自覚があるのに交代させてもらえない、というのが一番辛いのです。
「居残り罰ゲーム感」が出てきてしまうためです。
それならハーフタイムでさっさと引っ込んで「次頑張ろう」と
フォローしてもらうほうがまだマシです。

ちょっと今後が心配です。

作戦ミスで負けた、ここまでデリングを擁護できない試合も
珍しい、と思ったのは初めてだなあ。
こんな日もあるかー。

 
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デリング劇場へようこそ!

「デリング劇場」で検索してこちらに来られる方が急増しています。
それどころかこのワードでググると当過疎ブログがトップに来ますw

みなさま、デリング劇場へようこそ!

傍から見たら今の自分は「古参オタ」みたいな言動をしてますが
トリノ後から気にはしてたけど、真面目にデリングを再度見るように
なったのは2013日本選手権からですし、しかもこの大会の決勝で
ビシバシ決めまくってデリングを撃退した中電の藤澤さんのほうに
少し気持ちが傾いていたので、どちらかというとミーハーオタなんですね。

そんなことはどうでもいいですね、ハイ(--)

さて最初の3試合を終えて2勝1敗と、前回エントリで「2勝出来るかどうか」と
言っていた「2勝」を早くも達成したわけですが。
これは良い意味で予想外です。3連敗あると思ってましたし。

初戦の韓国戦でデリングだけが珍しく寝てなくて
(確かに6エンドのやらかしで負けたけど、正直初戦は
コンシード負けだと予想してました)
デリングの調子が思ったより良いなあと。

それと、3試合連続して第1エンド後攻を取れている点は
見逃せません。
試合前のDSC(ドローショットチャレンジ)で先攻後攻が
決まるのですが、第1エンド後攻を取れたほうが勝率が
16%くらい良くなるので、それを活かせていますね。
今後強豪戦になると先行スタートのほうが多くなりそうだけど。

今日はそのデリングが上下動激しかったけど
初戦でテイクアウト系が死んでいた吉田さんにドロー系メインで
行かせるようにしてからショット率が相当上がっているのと
船山さんが精度を1ランク上げてきたので、これなら
普通に勝てる・・・

と思ったらやらかして無駄に試合を熱くしてしまうのが
あの人なんだよねえ('A`)
最後に試合をまとめるところはさすがだけど。

何度見ても胃が痛くなる思いですが
「そんなあなたが見たかった」と思ってしまう自分に
苦笑いしながらこの後も見守りたいと思います。

ただ、今日は船山さんに「あのスルーはないよ~」と
説教してもらって下さい!(--)
 
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