10回目の追悼エントリ。
ちょうど区切りがいいので、これで一通りの追悼特集は
ラストにします。
ラストになってしまったSingle「Destination」のc/w。
この曲もそうなんだけど、葉山氏はキーボードやシンセを
前面に出して、世界観を構築するスキルは目を見張るものがあります。
この人は生粋のキーボーティストなんだろうな、と。
が、キーボード以外の生かし方は、人並みかそれ以下。
「grace mode」のレビューでも書いたけど、中途半端に
アコースティックサウンドを入れていた箇所があって、
アルバム全体が不協和音状態になってました。
例えば、アコースティック中心だった「A Rainy Day」と言う曲は、
確かに悪くないけど、まとめ方が・・・
先日のお別れ会Liveでも、そういう葉山氏の良し悪しは
再確認出来ました。
逆に、MINAMIのVocalは、本来アコースティックサウンドのほうが
合っていたのかも知れません。
特に、ガーデンズテイストの歌を一度聴いてみたかった。
ガーデンズのJunkoさん同様「突き抜け系」の声であり、
声の表情はMINAMIのほうがより豊かだったと思うからです。
hiro嬢のように、勇気を持って、事務所とは何の関係もない
他のクリエイターの門を叩く事が、MINAMIに出来ていれば。
もしくは、最初から「ピン」だったならば。
インパクトのある業績は残せなかったかもしれないけど、
細く長く、歌い続ける事くらいは出来たのではないかと。
私の最終評価はこれです。
『生かし方を最後まで知らずに消えてしまった、
勿体無さ過ぎる歌声』
「惜しまれる」という表現がこれだけハマる人も、
そうは居ないだろうな、と・・・。
彼女は、出てくるのが3年くらい早過ぎたのかも知れませんね。
続き▽